2005年12月19日月曜日

ある子供

vsl01.jpg


この映画はケン・ローチの映画を思い起こさせる。
ダルデンヌ兄弟はケン・ローチと同様に弱者に目を向け、暖かい眼差でその実態を描いている。
エンターテイメントからかけ離れた内容だけど、そこにはリアルな若者の実態があり、
人間の感情がありありと描かれていた。

日本では、未だぬるい人生を送っていこうと思えばそうすることもできる。
不況に陥ろうが貧富の差が少なく、親に甘えることができる平和な国なのだ。
しかし、ここで描かれるベルギーでは生ぬるい生き方なんて送れない。
ある程度の年齢に達したら自分の力で生きていかなくてはならない。
未熟な精神のまま。

その未熟な精神の子供が、自分の浅はかさや社会の厳しさに直面しながら
成長していく様子が感動的に描かれている。
シンプルだけど、心に深く訴えてくる映画だ。

2005年12月13日火曜日

坂本龍一 ピアノソロコンサート

坂本龍一のエレクトリックサイドはどうも好きになれないのだけど、
アコースティックサイドは好きだ。
今回、ピアノソロコンサートということで、そのアコースティックサイドを期待しつつ、
オーチャードホールの前から13列目という好ポジションで鑑賞。

本人も語っている通り、コンサートは緊張した演奏で始まった。
教授のああいった姿を見られるのも珍しい。
しかし、お香をたいたり、のんびりとしたMCが繰り広げられるうちにいつの間にかリラックスムードに。
背景に映し出される抽象的なイメージと相まって、独特の空間を創り出して行く。
初のソロコンサートということもあってか、ぎこちなさは最後まで続くのだけど、
一つ一つの演奏は自然体に近い演奏で、期待を裏切らなかった。
ピアノ1台(2台)ということもあって、引き出しの多さがかえって引き立ったし、
創造することの楽しさが伝わってきた。
難を言えば、ぎこちなさというところにあるのかもしれないが、曲と曲のつながりが
今ひとつ気持ちよく感じられなかった。ある部分においてはスムーズに身を任せられたが、
大部分において、居心地の悪さみたいなものを感じた。これは個人的な感想だから
人によってはあの順番でしっくりくるのかもしれない。
しかし、客電が点いても拍手が鳴り止まなかったのだから、素晴らしい演奏には違いない。

こういった演奏にもっと日常的に触れられる生活がしてみたい。


■■■
 
 サカモトです。
 
 ピアノソロツアーがはじまりました。
 初日は緊張で舌(指)を噛みました。(泣)
 しかし、思いのほか評判が良く、安堵しております。
 ジョアン・ジルベルトの境地を目指して、精進いたします。
 以上。


 坂本龍一
 
 ■■■



2005年12月11日日曜日

床にあるドア~未亡人の一年

4102273085.01._OU09_PE0_SCMZZZZZZZ_.jpg


アーヴィング自身による脚本の映画を先に観た。
確かにある意味においては本人が満足しているのもわかる。
「未亡人の一年」という作品をすべて映像化することは、ほぼ不可能な話だろう。
そういった意味で、原作の3分の1の映像化には成功している。
しかし、原作を知らずにこの映画だけを観た場合、「?」と思わざるをえない。
「床にあるドア」というメタファーが表しているものは確かに提示されているのだけど、
そこで映画が終わってしまうため未消化な部分や、喉に何か詰まっているような
気持ちの悪い感覚が残ってしまうのだ。
「だから、何を言いたいのだ」と。

すぐに原作を読んでみた。久々にアーヴィングを読んだけど実にアーヴィングらしい
パワフルな現代の寓話が綴られていると思った。
そして、映画よりもなんと面白いことか。
確かにこの物語の重要な部分を含んでいるとはいえ、映像化されたのは
あくまでもプロローグであり、その後の展開にアーヴィングの物語の真骨頂がある。
登場人物はそれぞれに心の一部に欠けた部分を抱えながら生きていく。
しかしアーヴィングはそこだけを描いて重苦しく暗い物語にすることはしない。
必ず人生の悲喜こもごもすべてを物語に注入する。
だからこそ表情豊でパワフルな物語になるのだろう。

アーヴィングの作品にはいびつで不器用な人物が登場し、解決することのない問題を
抱えながら生きている。人間のグロテスクな部分を決して隠したりはしないし、
どんな人生にもユーモアという要素があるということを示してくれる。
読んだ後はいつも、パワフルに生きなくてはと思わせてくれる。

2005年11月11日金曜日

つくる・作る・創る

この2ヶ月ほど、昼飯も食べる暇がなく、目が回るほど忙しかった。
自分で蒔いた種が見事に同時に実を結んだ結果だったけど、
体は一つしかないということを絶対的な実感として認めることにもなった。
すべてを求めると、すべてを失うことにもなりかねないのだと思った。

その間、絶えず心の端っこにあったのが「つくる」という言葉。
果たして自分は何を「つくって」いるのか、それは「作って」いるのだろうか、
それとも「創って」いるのだろうかなどと、禅問答のようなことを一人で繰り返していた。

人の意識の宇宙の中で、結局は自分が満足することが、ある意味すべてなのかもしれない。
ほかの人にとっては、ほとんどどうでも良いことであっても、それが自分にとって
その先の人生に影響するほど大きなことだったりするかもしれないのだ。



2005年9月12日月曜日

Bob Dylan Chronicles

bobdylanchronicles.jpg


本人がいくら否定しようが、カリスマであるという事実には変わりなく。
その音楽がたとえ今の時代に適合しないとしても、過去にその音楽が限りなく大きな影響力を
持っていたことは、多くの人の知るところでもあり、そういった意味でこの自伝は
非常に興味深いものだと思う。

まず驚かされるのは、これがもしフィクションであったとしても、その記憶力の凄さだ。
何故そういう事に至ったのかという経緯の説明が事細かに記されている。
しかも、ボブ・ディランを知っている人ならば想像できるかもしれないが、
その描写が詩的で美しい。その描写を読むことがこの自伝を読む十分な目的となる。
長い音楽活動の中における心理的葛藤が語られていることも興味深い。

構成は単純な時系列ではなく、今の時点から過去を振り返り、内容に応じて時代を
縦横無尽に飛び回る。まさにボブ・ディランらしいクロニクルとなっている。
個人的には、いきなり80年代後半にワープして、U2のボノとの会話から
ダニエル・ラノアとのアルバム制作に入り、新たに音楽に対して開眼していくくだりが
とても興味深く面白かった。「ダニーと私がつくっている音楽は古くさい」と
時代をきちんと認識して、尚かつそう言ってしまえるところに凄さを感じた。

これはまだ第一集であり、今後2冊出版する契約を出版社と結んでいるらしい。
とても楽しみだけど、未完に終わってしまうという結末もなんとなく想像され、
その予感が当たらないことを祈りたい。

2005年9月3日土曜日

wide awake

非常に惜しい人が会社を辞めていくことになった。
はたして、その人を批判した人達は何かを成し得ているのだろうか?
分かっている振りをしている人達は、本当に物事を見つめているのだろうか?

実際、僕はその批判をしている人達の仕事を、とてもじゃないけど評価できない。
ハッキリ言って、与えられた土壌に乗って当たり障りのないことを
こなしているだけにしか思えないのだ。それでいいのだろうか?
時間が正当な答えを導いてくれると信じている。

新しい道を切り開く時には必ず反発に会うものだ。
だって、その先を視野に入れられるのは極一部の人間に過ぎないのだから。
僕が思うのは、そういった可能性をもった人がつまらない考えをもった人達に
潰されてしまうのがたまらなく悔しいということ。

誰しも自分の人生は豊かに生きたいと思うだろう。
ならば、人生の大部分の時間を費やす仕事に対して前向きに取り組むべきだと思う。
適当にこなして、楽をして、苦労は避ける。そこには何も残らない。
それで我慢できるのだろうか?僕にはそれが信じられない。

常に目を見開いていることが大事だ。
自分の弱い部分に目をつぶっちゃいけない。過ちを見過ごしてはいけない。
そこにあるものを、疑うことなく受け入れてはいけない。

僕達は考える頭を持っているのだから。

2005年8月28日日曜日

日常生活を変えるということ

この10月から念願の東横線沿線に移り住むこととなったのだけど、
考えてみると、社会人になってから長年利用してきた池袋や有楽町線を離れることになる。
これは個人的にいろいろな意味で大きな変化を伴うもので、少し感慨深くもある。

僕はこれまで3回ほど転職を重ねてきたのだけど、その度に新しい環境から
得られる刺激を糧として、仕事はもちろんのこと私生活も活性化させてきた。
でもその間、住環境はずっと同じだったわけで、今回の“移住”は間違いなく
これまで以上の新しい風を吹き込むことになるんだろうな。

そう思って、それなりの年月を過ごした部屋を写真に収めておくことにした。

room1.jpg


天井まで4m近くの高さがあるので、非常に解放感に溢れた部屋で、
広さは一人が住むには十分。都心まで地下鉄で10分強という位置で
7万円の安さはなかなか見つからないだろうな。


room2.jpg


とは言え、ロフトは夏場に熱気がこもるという建築的欠陥がある。
なので、ほとんど物置きとして利用していた。


新しい土地、新しい住まいでのスタートが、
何かしら新たな血肉となることを祈らん!

2005年8月22日月曜日

天性の声と母性とイカ墨と

この真夏の開放的な休日に、アップルストア銀座店のインストアライブに行った。
何故かというと、お気に入りのアン・サリーが無料で聞けるから。
しかも1時間半もの間、店の外まで続く行列に辛抱強く並んだ。

配られた冊子に書いてある予定を見ると、8月中は毎日ライブが行われている。
iTMSがオープンしたばかりということで、このあたりプロモーションの力の入れ方が違う。
予算が豊富なんだろうなあ。うらやましい。
アーティスト側にしてみても、iTMSで売れても当然自分の収益になるわけで、
双方にとってメリットがあるということだ。
夏休みという好材料も重なって、遅ればせながら日本でもiTMSが波に乗るかもしれない。

さてアン・サリーは生の声を初めて聴いたのだけど、これがびっくり。
CDでは確かにその伸びのある歌声は魅力として耳に届いていた。
しかし、生の歌声は思いのほかパワフルで、表現力の豊かさが格段に違った。
ニューオーリンズの男性的なトラッドソングも、日本語の古い曲も
不思議と彼女の歌になってしまう。
彼女は母親になって1年経つのだけど、まだ母乳が出るらしく、
「今日は授乳ライブとします(笑)」
彼女の力強く優しい歌声は、その通り「授乳」となった(笑)。

V6010139.jpg


嬉しいことにお土産として、iTMSの5曲分のカードをもらった。
良いライブが聴けて、音楽も手に入るのだから非常に気分が良い。
ライブの前後にはiTMSの説明なんかもあって、アップルの戦略が見え見え。
だけどこれならアップルファンになってしまうし、iTMSを使おうという気分になる。
僕は元からアップルファンではあるが。


そして、良い気分を持続したまま先日のガウディの舌へ。

V6010138.jpg


イカ墨パエリアとギネスで黒尽くし(笑)。
これも美味しかった!

2005年8月14日日曜日

Buena !

パエリアとギネスの組み合わせを堪能。

ガウディの舌というとても分かりやすいネーミングのスペイン居酒屋に行きました。
パエリアは注文を受けてから炊き上げる本格派。
味のバランスが絶妙で、今まで食べてきた中でもかなり美味しかったです。
他の料理もそれぞれに一定のレベルをクリアしているし、
店内に漂う香りがまた何とも言えません!

店内はその名の通りガウディテイストのデザインで面白いし、銀座のはずれにあって
客層も落ち着いてるし、頑張れば会社からも歩いて行けるし、行きつけの店になりそう。

2005年8月7日日曜日

やはりユニークな岡本太郎

岡本太郎記念館に行ってきた。
そこで触れられる作品は少ないものの、アトリエが観れたり、
「座ることを拒否する椅子」に“座れたり”する。

彼の作品やオブジェから感じられたのは、彼の存在や
作品が唯一無二のものだということ。不思議と人を惹き付ける
オリジナリティが存在している。生みの苦しみはあるはずだけど、
作品が与える印象はどこか人を安心させてくれるものがある。

現代美術を観るたびに思うのは、何かの焼き直しだったり単に
奇を衒った印象しか受けない作品が多いということ。
そういった意味で、岡本太郎は奇跡的にユニークだ。
残された著作物からも伺えるが、非常に真面目で妥協を
許さない人で、それが彼の素質と相俟ってたくさんの作品を
生み出せたのかもしれない。

館内の写真はこちらに


2005年8月5日金曜日

くだらねぇ

全くくだらねぇ。

自分がこんな言葉を吐くことで、ショックを受ける人もいるかも知れない。
でも、世の中くだらないことでいっぱいだってことは否定のしようがない。
さあ、一般的に穏やかだと認識される自分が、怒りをもたずにすむ世の中。
そんな世の中は実現するのだろうか。

僕はただ、向上しようと、何かしら世の中に役立つようなことを出来ればと
生きているだけだけど、それは儚い夢なのだろうか?
真面目に生きるほど、世の中では通用しないものなのだろうか?

これは僕の本心であり、これからの在り方に対するテーゼでもある。

2005年8月2日火曜日

癒しを

たまにはこんな写真を。賢しこそうで美人なネコです。

cating.jpg


2005年7月27日水曜日

台風の夜にボサノバを

morelenbaum_ap.jpg
Paula and Jaques Morelenbaum



世間は台風にも関わらず(世間は関係ないが)、ブルーノートに足を運んだ。
つい先日はNYのブルーノートに行ってきたことを考えると、なんとも贅沢な話だ。
さて、今夜の主役はパウラとジャケスのモレレンバウム夫妻。
アントニオ・カルロス・ジョビンのバンドで10年間積み上げてきた実績と、
4年前の坂本龍一との共演で、日本でも知られた顔だ。確かCMでも見かけた。


坂本龍一との共演の際は、赤坂ACTシアター(今でもあるのだろうか?)に
足を運んだが、なんと開演30分前の近くのタリーズで当人達に出くわした。
可愛い娘さんを連れてリラックスした風情で、これからステージに上がることなんて
微塵も感じさせなかった。音楽自体もとてもリラックスしたものだったけど。


そんな事を思い出しつつ、エールビールを飲みながら対面した演奏は、
そんなイメージや期待を良い意味で裏切ってくれた。
坂本教授とのアコースティックな共演とは裏腹に、確信的にモダンな演奏だった。
パウラの持つ伸びやかなボーカルがとてもマッチしたリズムと、曲に彩りを加えるキーボード。
そして、ジャケスはエレキチェロを抱え、意外なほどにアグレッシブな演奏を聴かせてくれた。
実際、ドラムとの掛け合いは非常にエキサイティングで、とてもクールだった。
パウラの印象的なリズムの取り方(踊り?)も頭から離れない(笑)。

「東京に来れてとてもエキサイティングなの。だって初めて地震に遭ったから!(笑)」
「地震や台風が一度に味わえて本当に東京に来れて良かったわ!(笑)」
「オリジナルカクテルは楽しんでる?みなさんに配って!私にはビールを!」




bluenote_ny.jpg

東京のブルーノートでは店内自体の撮影を止められた(怒)ので、NYのブルーノートを。
誰も上がっていない無人のステージぐらい撮らせてくれても良いと思うのだが。
NYの方が狭くて、ジャズを聴くには良い場所だと思う。

2005年7月25日月曜日

決してあまくない物語 ミリオンダラーベイビー

映画を観たい人はどうか読まないでください
milliondollarababy.jpg


この映画を観終わった時、砂漠に一人放り出されたような気持ちになった。
クリント・イーストウッドは、弱者や問題を抱えている人々に暖かい眼差しを向けながらも、
厳しい現実を有りのまま、なんの迷いもなく提示する。
受け手である映画の観客は、目をそらさずこれを正面から受止めるべきだろう。


23年間、自分が背負った罪を購うために教会に通うボクシングのトレーナー、フランキー。
絶縁状態の娘と、過去に自分がそのボクサー生命を奪ってしまったジムの雑用係への想いが、
偶々出会った娘のような存在のマギーの悲劇的な結末を、一層悲劇的なものとする。
登場人物は皆、救いようのない過去や未来を背負っている。


劇中いくつも印象的な言葉が発せられる。内容もさることながら、
これだけ全てにおいて深く感動的な映画はそうそう見当たらない。
「誰でも一度は負ける」
「一つルールがある。自分を守れ。」
「モ・クシュラ」等々
フランキー(クリント・イーストウッド)とスクラップ(モーガン・フリーマン)の
いぶし銀の会話は、二人の間にある複雑な想いをひしひしと伝えてくれた。
なんと味のある二人であることか。あんな渋みを出せるぐらい深く生きたいものだ。


フランキーとマギーが惹かれていく様は、これが映画であって観客として観ているのではなく、
単なる日常の目撃者であると錯覚してしてまうほど極々自然に描かれている。
奇を衒った表現などなく、だからこそ観客は最後に深い感動に包まれる。
ボクシングジムでの光と影の描写は、登場人物の心情やそれぞれが
置かれた状況のメタファーとして、とても素晴らしいと思った。


「モ・クシュラ」(ゲール語)は、物語のキーワードとしてクライマックスの瞬間まで
その意味が語られない。

「愛する人よ。あなたは私の血だ。」

あまりに美しく悲しい言葉に、ここ最近にない心の震えを感じた。
マギー(ヒラリー・スワンク)の演技も、最初から最後まで、二人の名優に
負けないぐらい素晴らしかった。どこまでも救いのない物語のなかで、彼女の笑顔は救いだ。

クレジットを観ていると、音楽担当にクリント・イーストウッドの名前があった。
シンプルで美しい旋律が、物語にマッチしていてセンスの良さを感じさせる。


2005年7月18日月曜日

サービスの在り方-Docomoの場合

今の会社に入って初めて有休を重ねて連休を取った。
NYに行くためで、それなりにお金と準備に時間をかけた個人的には大きなイベントである。

日本を発つ前に成田でDocomoの海外用携帯をレンタルしたのだが、
現地に着いて電源を入れたところ、圏外表示のまま一向に繋がらなかった。
下記のように、ニュースにもなった話。

米国本土、ハワイなどで国際ローミングに障害(impress Watch)

しかし、障害が発生したことなど知る由もなく、現地の知り合いとの連絡や
ジャズクラブの予約などに手を焼いた。
さらには、公衆電話からドコモの連絡先に電話が繋がらず、ホテル備え付けの電話から
連絡を付けることになった。2、3分の会話で22$(2600円)である。

どうだろう?この状況。旅を快適に楽しむためにレンタルで携帯を借りたのだ。
それが、時間を浪費した上に余計な出費。
障害が発生するのは仕方がないにしても、電話での応対も「待つしかない。
いつ使えるかは分からない。」怒りが込み上げた。
僕はあまり怒ったりしない方だけど、この怠慢なサービスには本当に頭に来た。
一般のサラリーマンや日本人の多くにとって、海外旅行はそれなりに大きなイベントで
あるはずだ。サービスを提供する側はもっときちんと対応するべきじゃないだろうか?

普段サービスを提供する側として働く身として、いろいろと考え直す機会にも
なったが、No1という変な奢りだけは持たぬようにしたいものだ。
ブランドは自分が創り上げたわけではなく、元からあったものだから。

2005年7月10日日曜日

MAROON5 ソウル+ロック+ポップス?

maroon5.jpg
Maroon5 Songs About Jane


最近お気に入りのヘヴィローテーションアルバム。
気に入ったとしても、めったに人には薦めたりしないのだけど、
このMAROON5については例外、ぜひ聴いてみてください。

スティービー・ワンダーを想起させるボーカル、ファンキーなカッティングギター、
ファンキーなリズム隊、ジャジーなピアノ、そこの乗るのはポップなメロディ。
奇を衒ったわざとらしさはなく、自然体で様々なジャンルの音をミックスできている。
心地良いBGMにもなり得るし、真摯に音に向き合うこともできる不思議な音楽。

ラジオでも頻繁に耳にしたThis Love、CMに使われているSunday Morning、
このあたりの曲は、一聴しただけで幸せな気持ちになれる良質なソウルフルポップ、
Harder to BreathNot Coming Homeはファンキーヘヴィロック、
She Will Be LovedSweetest Goodbyeは純粋なポップス。
ミクスチャーロックと呼べないこともないけど、良質な大人のソウルポップスかな。

こちらでPVが観れます。

2005年6月26日日曜日

美味「ガレット」

神楽坂でカジュアルフレンチを食した。
初めて食べた料理で、そば粉のクレープ「ガレット」。


芳ばしさと、具材(ベーコン、卵、アンチョビなど)が織り成す絶妙の
味わいがマッチして、とても食欲をそそられた。
りんごのお酒シードルも飲みやすく、ガレットに非常によくマッチしていた。
店は神楽坂の奥まった場所にあって、落ち着いた雰囲気(だけどにぎやか)も良かった。
店主なのか、フランス人と思われるおじいさんの存在も、店の雰囲気にひと味添えている。

ル ブルターニュ

2005年6月12日日曜日

COLDPLAY - X&Y

img20050613.jpg


ポストU2という表現は避けたいのだけど、このアルバムはU2のヨシュアトゥリーにも
匹敵するアルバムのような気がしてきた。
前作の In My PlaceClocks のような曲はなくとも、アルバムとしての完成度が素晴らしい。
聴き終わった後に、心地よい充実感に満たされる。

X&Yと題されたこのアルバムはマイナー調の前半が展開された後、ファーストシングルの
Speed Of Sound を境としてメジャー調の後半へと展開される。
その流れの中に無駄な曲は一曲もなく、それぞれの曲が緻密な音で構成されていて、
恐ろしいほどのテンションで響いてくる。確かにクリスの歌唱法はボノに似ている部分もある。
また、曲によってはエッジのギターさえ入ればU2の曲と言っても通じてしまうかもしれない。
しかしそんな考えさえ吹き飛ばすパワーがこのアルバムにはあると確信した。

2005年6月10日金曜日

芸術は爆発だ!

kyonogeijutu.jpg 至極まともだ。教科書にしても良いぐらいまともだ。
 テレビに出ていたイメージに影響され、正直言って岡本太郎は
 前衛芸術にハマった理解しがたい人だと思っていた。恥ずかしい!

 少しでも芸術に興味を持ち、志そうと思ったことがある人ならば、
 ここで語られることには大きく頷けるのではないだろうか?
 もちろん、岡本太郎という人だから、多少強引な論述もあるが、
 そこを頭に入れて読めば、芸術を難しく考えている人は
 目から鱗が落ちるに違いない。

 誰もが彼のように自由な心を持てるのであれば、
 日本はもっと面白い国になるだろうな。

ただ、さらっと書かれているので勘違いされてしまうかもしれない点がある。
結局芸術を追求するには、自分自信と真摯に向き合い苦しみ抜くことが必要なのだ。
お気楽、お手軽に手に入るものはニセモノだということ。
岡本太郎は作品から生の根源的な「力」を感じ取る。
サグラダ・ファミリアを設計したガウディやバウハウスで活躍したクレーも、
植物を含めた生物の根源的な生命力を感じ取りそれを表現した。

この本は50年も前に出版されたものだけど、今の時代にこそふさわしい!

2005年6月5日日曜日

just a kiss

pressejustak.jpgケン・ローチ初のラブストーリー。
邦題は「やさしくキスをして」ということで、とても甘いイメージを持たれてしまうかもしれないけど、そこは厳しい現実を優しい眼差しで描くケン・ローチ、観るものに生々しい現実を伝え、強い印象を残す。

カソリックの高校で音楽教師をするロシーンとパキスタン移民でイスラム教の慣習に縛られるカシム。宗教の壁という厳しい現実に阻まれる恋。心が痛むほど二人の気持ちが強く伝わってくる。原題はスコットランドの有名な詩にちなんでおり、劇中、ロシーンの弾くピアノで生徒が切ない詩を歌うシーンが効果的に挿入される。また宗教の壁と共に存在する差別問題についても、さり気なくビリー・ホリデイの「奇妙な果実」を挿入することで印象的な効果を残した。

これまで、イギリス労働者階級の厳しい現実を
ただただ見つめてきたケン・ローチ。
作品の終わりにいつも重いものを突き付けられた。
ここにきて作風を変えようとしているのだろうか。
実際ローチの作品としては、とてもハッピーな終幕だった。

2005年5月22日日曜日

さよなら、さよならハリウッド

sayonara.jpg

小気味良いテンポ、風刺の利いたユーモア、少しだけホロリとさせるロマンス。
ある意味、完璧と言ってもよいぐらいの映画。
映画館であれだけの笑い声を聞いたのも久しぶりだなー。

とは言え、ウディ・アレンの映画なので皮肉満載。
目が見えなくなるというエピソードなんてそのまんまのメタファーで、
ハリウッド映画に対する痛烈な皮肉になってるし、ネタばれかもしれないけど、
フランス映画やスノッブなフランス人をひっくるめて皮肉ってたり。

もちろん肩肘張らずに楽しめるけど、メッセージはふんだんに込められてます。

2005年5月19日木曜日

燃え尽き症候群 解消法

V6010109.jpg


久しぶりにCDを馬鹿買いしてみた。
スプリングスティーンの新譜を買いにいったつもりが、そう言えばあれもこれも
買う予定だったなと。以下そのリスト。

947 Mitsuko Uchida Mark Steinberg Mozart Sonatas for Piano & Violin
948 Inger Marie Gundersen Make this Moment
949 Madeleine Pyroux Dreamland
950 Madeleine Pyroux Got You On My Mind
951 John Legend Get Lifted
952 U2 Vertigo(DVD)
953 U2 Sometimes You Can't Make It Your Own(DVD)
954 Bruce Springsteen Devils & Dust

ちなみに左の番号は、個人的CD管理No.すなわち持ってるCDの数。(笑)
我ながら節操のない買い方だけど、大きな仕事を一つこなした後で、
なんとなく燃え尽き症候群に陥ってたので、手が勝手に動いてしまった。。

●スプリングスティーン
今の時代に鳴り響くネブラスカ。歌詞がとてつもなく美しい。。。

2005年5月8日日曜日

生と向かい合う - 海を飛ぶ夢

umi.jpg

海を飛ぶ夢


この映画はありきたりの言葉を使えば「人間の尊厳」をテーマとしている。
彼(主人公)は事故によって体の自由を失い、家族の手によって“生かされてきた”
しかしその生き方に疑問を感じ、生きる目的を失ってしまうことによって、
誰も答えを出すことのできない“人間の尊厳”を行使してしまう。



彼が提示した意志を否定することはできないと感じた。
でもそれに確信を持っているわけでもない。
彼が信頼を寄せた女性の、裏切りとも呼べる最後の選択も否定できない。
僕個人として、目の前に提示されたものを受け入れることしかできないという
歯痒さのようなものを感じた。日常の中で、健常者である自分は、
“生”と向かい合ったことがあっただろうか?
“死”について考えたことはあっても、“生”は空気のようにそこにあるものとして、
意識することもそれほどなかった。豊かな人生にしたいという想いはあっても、
“生”は地球が自転しているのと同じぐらい絶対的な事実として、
脳の奥深いところに小さくなってしまわれていた。


これは実話に基づき作られた映画で、見終わったからといってそこに答えが
用意されているわけでもない。ただそういう事があったのだと、
決して甘くはない現実を投げ付けられたまま、観客は放置されてしまうのだ。
綺麗事で終わる感傷的な映画を観たいならやめた方がいい。
厳しい現実を優しい眼差しで見つめた、静かな感動を得たいのなら観てもいい。


僕はこの映画を観てイギリスのケン・ローチを思い出した。
エンターテイメントではない、メッセージを伝える手段としての映画。


2005年5月4日水曜日

鉄のボトムズ

友人の友人が文字どおりでかい事をやって遂げた。

知ってる人も多いと思うのだけど、これです。
ボトムズと言えば、丁度自分の世代に突き刺さるアニメなのだけど、
今思い返すと子供が観るにしては重いストーリーだったような。
でも、絶妙に実現性を感じさせられるメカデザインは男の子にとって、
たまらないものだったはず。

話題の原寸大ボトムズが都内で観れるということで、足を運んだ。
行ってみると予想以上の盛況で、それほど広くない会場に外まではみ出しての長蛇の列。
以前、銀座の個展で拝見した鉄のMacにも再会できた。
客層は銀座には足を運びそうにもない秋葉系の兄ちゃんに大半を占められていた。(笑)


以下撮影許可のあった作品

V6010104.jpg
V6010105.jpg

V6010106.jpg


鉄で表現するという時点でオリジナリティを発揮しているのだけど、
その形にもオリジナリティが感じられる。
軽薄なこの時代にこそ、この重量感が冴え渡って欲しい。


そして主役のボトムズ(残念ながら撮影禁止)。
順路に沿って行くと目の前に現れるのは、その哀愁さえ感じさせる巨大な後ろ姿!
あの立ち姿が完全に再現されているではないか!
さすがにちょっと興奮気味。
後ろ、横、前からじっくり観たけど重量感がとても魅力的だ。
鉄の質感がボトムズの渋いストーリーを想起させ、素晴らしいマッチングだと思った。

普段アートには興味ないよ、という人もこの機会に足を運んでみては?

2005年4月27日水曜日

ジャズ&ジャズ

先週のことだけど、一週間に二度もジャズのコンサートに足を運んだ。
決して余裕があるわけじゃないけど、忙しい仕事の合間を縫って。。
やればできるじゃないか!が最近の合い言葉(笑)。

ノラ・ジョーンズとパット・メセニー、まったくもって対称的なコンサート。
一貫してリラックスして聴ける音楽と、心地良いけど張りつめた緊張感のある音楽。
近接して聴くにはバランスが良かったかもしれない。

しかし、ノラのキュートでセクシーな魅力には参った。
前の方の席だったので、目が合うと思わずドキッとした(友人も同じ感想)(笑)。
コンサート自体はDVDと何ら変わることのないものだったけど、ノラの声が
思ったより良く出ていたことが特筆すべきことかな。

メセニーグループの演奏は、正しく職人芸と言うべきものだった。
場所はどちらも東京フォーラムだったけど、メセニーは二階席からの眺めで、
それが功を奏したというか、ミュージシャンそれぞれの動きが良く見渡せて面白かった。
一曲目からして永遠と続くかと思われた演奏で、気付いてみると大盤振る舞い3時間!
各々がテクニシャンで、出るところと退くところところをよく知っている。
お金の分は楽しめたかな。誘ってくれた人は隣で寝てたけど(笑)。


2005年4月11日月曜日

Soulkitchen 更新

sk050411.jpg

2005年3月30日水曜日

I Still Haven't Found What I'm Looking For

涙ものの競演。

この歌を初めて聞いたときから、どれだけ遠くまで来たのだろう。
ボノとスプリングスティーンが一つのマイクで歌うシーンなんて想像もしなかった。

I Still Haven't Found What I'm Looking For - Rock and Roll Hall of Fame

2005年3月20日日曜日

Madeleine Peyroux - 粋な音楽

madeleine_peyroux.jpg
Careless Love


これは気に入った!
ビリー・ホリデイを彷佛させるボーカル、そこに注目が集まるのかもしれないが、それはさておき、ジャズの粋な部分を表現しているところが魅力なのだ。歌を歌うことを楽しみながら、表現することも楽しんでいる、とでも言えばいいのだろうか。しかもそれが心に響いてくる。

確かに最近、女性ボーカルでは優秀な作品が次々と出てきている感もあるが、どちらかというと技巧に走っている印象を受けていた(BGMには持ってこいかもしれないが)。人の感情のひだに染み込む音楽は、技巧だけじゃなく歌い手の感情やら人生感がこもったものだと思うのだが、このマデリンの歌にはそれが感じられる。ポピュラーミュージックで真新しいものなど出尽くしているわけで、僕が心を動かせられる音楽はこういった音楽なんだなと再認識できた。

2005年2月24日木曜日

盲目的な創造音 Brad Mehldau

2年前と同じ場所でブラッド・メルドーのソロ演奏を聴いた。
彼の演奏には、初めて触れたときから、いつもクリエイティヴィティを刺激されてきた。
今回もまたその盲目的なまでの集中力に圧倒されると同時に、
惜し気もなく発揮されるこの2年間に培った創造性が、僕の右脳を激しく揺らした。

心を掻き乱さないギリギリの線で、繊細なまでに鳴り響く右手のアルペジオ。
その絶え間ない動きとは対称的な左手が導き出すメロディ。
それはブラッド・メルドーの代名詞ともなりつつあるスタイルだ。
ビル・エヴァンズやキース・ジャレットなど過去の巨人と比較されようとも、
彼は既に過去のピアニストを超えて、現在この瞬間に鳴り響く
ピアニストととして最高の形を創り上げているのだと確信した。

次にどんな音楽を聴かせてくれるのか、非常に楽しみだ。


brad_mehldau_n1.jpg


2005年2月9日水曜日

NEVERLAND

ネバーランド

普段から遊び心を意識して生きているつもりだった。
頭の堅いつまらぬ大人なんかになるものかと。
しかし、知らず知らずのうちに心は硬質化していたらしい。
この映画を観て気付かされた。

何ものにも捕われない自由な発想は、
意識しているだけでは風化してしまうもの。
創造力を生かしておくためには、心にネバーランドを持つべきだと
ピーター・パンの作者バリが語りかけてくるようだ。

子供たちの母親が、臨終の際にネバーランドに足を踏み入れていく様には、
思わず目頭が熱くなった。最後の時があれほどまでに穏やかなもので
あるなら、それが一番の幸せなのかもしれない。

少しでも硬質化した部分を砕きながら、自由に生きていきたい。

2005年1月29日土曜日

津軽三味線!! - 木乃下真市

先日、あるルートからチケットが手に舞込んできたので、津軽三味線のライブに行ってきた。
ライブというとちょっと違和感があるけど、青山円形劇場というお洒落なスポットでの演奏なのだから、ライブなんだろうなやっぱり。

木乃下真市さんの演奏はテレビでも拝見したことがあったけど、ハッキリ言って生の迫力に圧倒された。本人もそう言っていたが、三味線は打楽器と言えるぐらいパーカッシブで熱い。
ツガル・フュージョンと称したドラム、ベース、キーボードとのセッションでは、単純にギターの役割的な演奏だったのだが、独特の音とパーカッシブな響きが単に楽器を置き換えただけではない、オリジナリティを醸し出していた。

キーボード奏者の顔にどうも見覚えがあるなあと、しばらく考えていたのだけど、谷川俊太郎さんの息子の谷川賢作さんだった。学生の頃にNHK衛生放送でやっていた「世界我が心の旅」で、俊太郎さんの詩に演奏を付けているのを拝見し、2年前ぐらいにも渋谷のHMVでのインストアライブを拝見したり(糸井重里さんもいた)、何かと縁があるようだ。個人的に。

ライブに話を戻すと、篠笛と和太鼓との和競演(外人にうけそう)やヴァイオリンとチェロとの競演が組み込まれていたし、当然三味線のソロ(津軽じょんがら節などの伝統曲)も披露され、木乃下さんの集大成的な内容だったのだと思う。あれだけ激しくバチを操って、3時間弱ほど演奏するのだから、その集中力には目を見張るものがある。エレキ三味線というのだろうか、基本的にアンプを通していたが、低音が少し振れてしまっていたのが残念だった。ソロはアンプを通さずに生音を聴かせてくれ、寧ろその音にガツンとやられてしまった。

この木乃下さんは、津軽三味線全国大会で優勝するなど、きちんとしたベースを築いた上でいろいろなジャンルの音楽との融合を図っている。そこが観客の耳を捉える理由だと思う。今後も注目していきたい。

2005年1月23日日曜日

Sting at Budokan 2005

10年振りにスティングのコンサートに行ってきた。
武道館に足を運ぶのも10年振り。

10年前はアリーナの前から10列目という好ポジションだったけど、
今回は2階席でしかも18列目という高ポジション(笑)
ステージは下の写真のような感じにしか見えなかった。。
ステージより日の丸がでかいように見えてしまうのは気のせいだろうか。

V6010091.jpg


ショウ自体は非常に良質で、音響が予想より良かったので
シートに腰を掛けたままそれなりに楽しめた。
お決まりの曲が期待通りに演奏されて、安心して聴けるコンサート。
それ故にもう少し規模の小さな会場で、スティングが自分の趣味に
走った演奏を聴いてみたくなった。

2005年1月6日木曜日

Belleville rendez-vous

フランスのアニメーション映画「ベルヴィル・ランデブー」を観た。

登場人物は極端にデフォルメされているけど、それは性格や感情を表すためで、作中、台詞がほとんどないのにストーリーが自然と頭に入ってきた。
おばあちゃんの眼鏡を上げる癖等、目立たないちょっとした仕草まで表現されているところに遊び心が感じられたし、登場人物のナンセンスな行動なども面白かった。
まるでジャンゴ・ラインハルトが弾いているかのようなギターのテーマ曲は、
なんだか心が浮き浮きしてくるような楽しい曲だ。

bellville.gif

ノスタルジックな雰囲気の中にも、ツール・ド・フランスのレースシーンや海を渡るシーンには3Dエフェクトが効果的に使用され、ダイナミックな演出が冴えていた。
余談だけど、背が極端に高い船に何故か心を奪われた。(笑)

新年早々、創造性豊かな作品に出会えた。

 

© 2009Soulkitchen | by TNB