2007年6月27日水曜日

Hungry Heart

pansy


何を成しても、何を見ても、何を聴いても満たされない。

人の欲はどれだけ深いのだろうか。

あまりに多くのものに触れることは、既視感を生み、

全てが焼き直しに思えてしまうことがある。

こんなときは“ホンモノ”に触れるしかないのだろうな。

2007年6月18日月曜日

水面に思う

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インターネットは今や社会のインフラとなり、知識の共有は当たり前のこと。
ブログやSNSを通して細い繋がりや太い繋がりが無数に派生している。
日常の極くだらないことから、社会的な貢献やビジネスまで並列に。
それはとてもエキサイティングなことだ。

しかし、五感を必要としないコミュニケーションはすごく脆いものだと思う。
繋がりは簡単に断たれ、感情は希薄になりがちだ。
情報を正しく見極める頭や目がなければ、誤った情報に踊らされてしまう。
普及率とは異なり、実際はまだまだ多くの人にとって未知の世界で、
“使い方”の確立はこれからの課題だと思う。

引き返すことは出来ないのだから、インターネットの利用を本気で
考えなければならない時期に来ているのだと思う。
インフラとして誰もが出来るだけ安く使えること。
アダルトや有害サイトから子供を守るためのデフォルトの設定。
簡単なインターフェースを持った家電の登場。
著作権問題の解決。

インターネットを生業とする自分は、これらをきちんと見極めて、
少しでも世の中の役に立つようなことを推進できたらと思う。

2007年6月15日金曜日

Ashes and Snow

こんなアーティストが世の中にいたのかと感心した。
そして、いつの間にか写真や映像に強く惹き付けられている自分に気付いた。
言葉では言い表せない、これまでにない感動を味わった。

世界を旅する美術館という発想、そこに提示される野生の動物と人間のコミュニケーション。
創造性が豊かだ。写真を手漉きの和紙に焼き付けるという手法も。
展示場は人工的な空間ではあるわけだが、坂茂の内装も含め人を暖かく包んでくれる。
安心感に近い、やすらぎさえ感じられた。
写真の配置、証明、映像装置、全てが渾然となって人の感覚を包んでくれる。


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ありきたりだが、人間などちっぽけな存在だと気付かされる。
そして本当は自然の一部であることも。


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動物達のなんと気高く美しいことか。


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2007年6月4日月曜日

殯の森

観終わった後では素晴らしい余韻が残ったものの、
前半部分のドキュメンタリータッチな描写には気持ち悪さが残った。
手法の問題かもしれないが、中途半端な感は否めない。
これがカンヌで賞を取った作品であると知らなければ、途中で観るのを止めたかもしれない。

奈良の山間の自然や茶畑でのかくれんぼ、ラストの静謐な森の中。一つ一つのシーンは美しい。
監督がインタビューで語っていた、人と人の繋がりにとって大切なものは感情であるということも、
最後まで観れば伝わってくる。森に入り込んでからの展開は、芸術として圧巻だと思った。

それだけに、前半部分の中途半端さが残念だった。


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2007年6月3日日曜日

竹林の庭 - 鎌倉 報国寺

The garden of  bamboo forest

人の手で丁寧に手入れされている竹林の庭に、
ここ数年感じたことのない崇高な印象を受けた。

チーフタンズ

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こういう音楽は、頭じゃなく身体で聴いて楽しむものだと感じた。
こんなに楽しいコンサートにはそう出会えるものじゃない。
長年に渡って積み上げてきたキャリアと、新世代の力が合わさって、
チーフタンズは充実の極みにあるのかもしれない。

残念だけど、元ちとせとの取り組みは、今回のコンサートには蛇足と感じた。

The Chieftains - Pavarotti & Friends Together for the Children of Bosnia



 

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