2004年11月28日日曜日

身も蓋もない?

メタリカ、イラク米軍のへヴィメタ攻撃にコメント
BARKS


米軍がイラクへの総攻撃の“武器”として、メタリカ、AC/DC、ガンズ・アンド・ローゼス、レッド・ツエッペリン、ジミ・ヘンドリックスなどのへヴィメタル/ハードロックを使用しているらしいのだけど、下記のメタリカのメンバーのコメントがずれてて面白い。

(自分の音楽が使われていることに対して)「本当の理由は分かっている。この類の音楽には妥協がないんだ。まったく容赦しない……デス・メタルを12時間ぶっ通しで聞いたら、俺だって頭がおかしくなる。相手の知りたい情報を何でも教えてしまうだろう」

妥協がないのは良いのだけど、頭がおかしくなる音楽ってどうなのだろう?身も蓋もないではないか!(笑)

戦争の武器として自分の音楽が使われていることに反感はないのだろうか?
それに僕は、ツェッペリンやジミヘンの音楽で頭がおかしくなることはないと思うのだけど。

音楽がこんな風に使われることに、僕は反対だ。

2004年11月27日土曜日

My favorite cafe.

表参道にお気に入りのカフェがある。

好きな理由は、

・昼間から酒が飲めること
・サンドイッチが美味しいこと
・サラダが美味しいこと
・ケーキが美味しいこと

結局全部か。

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それに加えて、オープンエアカフェなので、
今日のような陽光の日には気持ちよく食事ができること。
写真に写っているレッド・ストライプは、ジャマイカのさっぱりしたビールで
人気があるそうだ。ギネスを飲んだ後には、ちょうど良かった。

あと、おまけとして他人の結婚式も祝えます。(笑)

2004年11月14日日曜日

All That You Can't Leave Behind -2000-

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All That You Can't Leave Behind


90年代の3部作を経て、またしてもU2は方向性に迷ってしまった。そこで、バンドサウンドに立ち返ったのがこのアルバム。

一曲一曲を聴いた時、これほどまでに粒の揃った作品は他にない。だけどアルバムとして聴いた時には、何故か過去の名作には及ばないのだ。個人的な感想だろうか。「Joshua Tree」や「Achtung Baby」が放っていたパワーは感じられない。

ボノによれば、このアルバムでは、音楽表現として一番難しい「喜び」を表現したかったという。確かに1曲目の「Beautiful Day」ではそれに成功しているかもしれない。でもアルバム全編に「喜び」が表現されている訳ではなく、全編を通して感じられるのは寧ろ、「安堵感」に似た暖かい雰囲気かもしれない。80年代のU2の音楽からは遠く荒涼とした風景が思い浮かべられたが、今はもっと身近な家族や友人、恋人のいる風景が思い浮かべられる。

僕はこのアルバムを聴いて、次のアルバムこそが本当に期待できる作品だと思った。その予想は当たるのだろうか。

2004年11月13日土曜日

POP -1997-

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POP


「Achtung Baby」に始まった電脳U2を締めくくるアルバム。
無機質な電子音がメロディの端々から現れ、かなりのファンが戸惑ったのではないだろうか。POPというタイトルにも、U2らしいアイロニーが込められている。歌詞を読む限り、とても単なるポップスとは思えない。

他のアルバムもそうなのだけど、年月を経ても尚心に突き刺さる曲のクオリティはさすがだ。どこまでも悲しい曲が多いのだけど、それを覆い隠す音は本当にかっこ良い。「Last Night on Earth」には、ドアーズに通じる衝撃や退廃感、セクシーさみたいなものを感じ、U2の、ロックと呼べる曲の中で一番好きだ。「MOFO」はロックの既成概念を突き破ったが、今となってはロック以外のなにものでもない。アルバム後半に進むにつれ、いつものU2が顔を出し、「Please」に至ってはいつの間にか電子音が消えている。当初、「Wake Up Dead Man」はアルバムに入れることを躊躇ったという。この曲にはボノの政治や生きていく事に対する深い想いが込められていて、苦悩さえ感じられる。

「Joshua Tree」から10年。表層の音は違えど、U2の魂は変わらない。

2004年11月7日日曜日

Soulkitchen 更新

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ヤフオク 5000億円突破!

NIKKEI NETに以下のような記事が掲載された。


ヤフー、オークション取扱高5000億円突破へ

 インターネットオークション(競売)最大手、ヤフーの今年の取扱高(落札額)が5000億円を突破するのが確実になった。1999年に参入して5年で約5倍に拡大した。モノ余りで事業者が在庫を処理する手段として利用しているほか、エコロジー意識の高まりで、オークション参加者が中高年や女性に広がっているなどの背景がある。
 10月の取扱高は出品、落札ともに需要が拡大し、約530億円だったもよう。これまで最高だった9月の483億円を一気に約50億円上回ったことになる。例年、オークションは9月から年末商戦に向け、徐々に売買が膨らむ傾向があるため、今年は年間の取扱高が約5700億円(昨年は4528億円)に達する計算だ。同社のオークションには月平均で約650万点の商品が出品され、その4割が落札される。品目別では自動車関連とファッションの比率が比較的大きく、ベビー用品や食品、寝具の伸びが目立つという。5000億円は流通企業と比べると伊勢丹の百貨店部門売上高(2005年3月期見込み5728億円)に迫る市場規模になる。



伊勢丹の売り上げに迫るという現実、確実にネットは消費活動の一部として機能している。確かにヤフオク、楽天などが一部独占状態にあるものの、例えば3年前はインターネットにおける消費活動に懐疑的な意見が多かった。

混沌としたネットの世界は、まだまだいろいろな意味で黎明期だと思う。技術的な革新が行われる事を前提とすれば、メディアとして切り開いていける可能性はたくさんある。既存のやり方とは異なる全く新しいアプローチがあるはずだ。このニュースは、インターネットが持ついろいろな可能性の内の、ほんの一面の第一歩に過ぎないのだ。

と、思う。

zooropa -1993-

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Zooropa


1000万枚ものCDを売り上げてきたミュージシャンとしては、このアルバムは唐突に発表された。プロモーションはほとんどなく、いつの間にかCD屋に並んでいたという感じだ。ジャケットデザインにしろ、最終曲がボノの声ではなくジョニー・キャッシュの声で歌われ、最後には警告音のようなものが収録されている点など、人を喰ったような印象も受ける。

発売当時、何か凄く裏切られてしまったような印象を受けたのを覚えている。前作「Achtung Baby」で一つ金字塔を打ち立てたはずのU2が、もはや道を見失って路頭に迷っているのかとも感じた。それを裏付けるかのように、確かにその頃のズーロッパツアーでのボノの振る舞いは奇異だった。マックフィストと称して頭に角を付け、白塗りの化粧で現れ、悪魔を演じてみたり。そもそも前作「Achtung Baby」はその前作「Joshua Tree」で、ファンやマスコミによって神格化されてしまった自分達の立ち位置を、しっかりと見つめ直すために、U2の“ポップミュージック”を具現化したものだった(と思っている)。その葛藤の中で、精神的にはかなり追い込まれていたのだろう。

このアルバムから流れ出てくる音楽には、焦燥感、癒し、滑稽感、愛といったものが含まれている。混沌とした音の洪水の中でそれらが絡み合って、不思議な安堵感のようなものを生み出している。

 

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