坂本龍一のエレクトリックサイドはどうも好きになれないのだけど、
アコースティックサイドは好きだ。
今回、ピアノソロコンサートということで、そのアコースティックサイドを期待しつつ、
オーチャードホールの前から13列目という好ポジションで鑑賞。
本人も語っている通り、コンサートは緊張した演奏で始まった。
教授のああいった姿を見られるのも珍しい。
しかし、お香をたいたり、のんびりとしたMCが繰り広げられるうちにいつの間にかリラックスムードに。
背景に映し出される抽象的なイメージと相まって、独特の空間を創り出して行く。
初のソロコンサートということもあってか、ぎこちなさは最後まで続くのだけど、
一つ一つの演奏は自然体に近い演奏で、期待を裏切らなかった。
ピアノ1台(2台)ということもあって、引き出しの多さがかえって引き立ったし、
創造することの楽しさが伝わってきた。
難を言えば、ぎこちなさというところにあるのかもしれないが、曲と曲のつながりが
今ひとつ気持ちよく感じられなかった。ある部分においてはスムーズに身を任せられたが、
大部分において、居心地の悪さみたいなものを感じた。これは個人的な感想だから
人によってはあの順番でしっくりくるのかもしれない。
しかし、客電が点いても拍手が鳴り止まなかったのだから、素晴らしい演奏には違いない。
こういった演奏にもっと日常的に触れられる生活がしてみたい。
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サカモトです。
ピアノソロツアーがはじまりました。
初日は緊張で舌(指)を噛みました。(泣)
しかし、思いのほか評判が良く、安堵しております。
ジョアン・ジルベルトの境地を目指して、精進いたします。
以上。
坂本龍一
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2005年12月13日火曜日
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