至極まともだ。教科書にしても良いぐらいまともだ。
テレビに出ていたイメージに影響され、正直言って岡本太郎は
前衛芸術にハマった理解しがたい人だと思っていた。恥ずかしい!
少しでも芸術に興味を持ち、志そうと思ったことがある人ならば、
ここで語られることには大きく頷けるのではないだろうか?
もちろん、岡本太郎という人だから、多少強引な論述もあるが、
そこを頭に入れて読めば、芸術を難しく考えている人は
目から鱗が落ちるに違いない。
誰もが彼のように自由な心を持てるのであれば、
日本はもっと面白い国になるだろうな。
ただ、さらっと書かれているので勘違いされてしまうかもしれない点がある。
結局芸術を追求するには、自分自信と真摯に向き合い苦しみ抜くことが必要なのだ。
お気楽、お手軽に手に入るものはニセモノだということ。
岡本太郎は作品から生の根源的な「力」を感じ取る。
サグラダ・ファミリアを設計したガウディやバウハウスで活躍したクレーも、
植物を含めた生物の根源的な生命力を感じ取りそれを表現した。
この本は50年も前に出版されたものだけど、今の時代にこそふさわしい!
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