2004年1月11日日曜日

フリーペーパー雑考

e618sn4a.JPG出版業界が厳しい状況の中、売り上げ?というのだろうかフリーペーパーはシェアを広げている。
無料というのはやはりほとんどの人にとって魅力的である。しかも、営団地下鉄で配られている「メトロポリターナ」や「メトロミニッツ」はその広告だけど広告を感じさせない編集が見事だ。
読者の立場からすると、お金を払わなければならない情報誌に較べて、よっぽど得した気分になれる。

「■■マーケティング研究所■■」の筆者は「フリーペーパーは有料雑誌を駆逐する。」と書いているが、一方でいずれ有料化するだろうと予測している。
僕はそれが一部のケースに当てはまるとしても、大部分においては当てはまるとは思わない。フリーペーパーの魅力はまさにフリーにあるからである。有料になった途端、魅力は半減してしまうものだ。それが人間の心情というものである。ターゲットが絞られている雑誌であれば、有料化も可能かもしれないが、フリーペーパーは大部分において不特定多数に向けた情報誌である。無料に魅力を感じて手を伸ばしている読者がターゲットなのだ。それが証拠に、掲載されている情報は広く雑多である。

このブログを発信しているインターネットというメディアにおいても、情報はタダで手に入るという常識が浸透してしまった。
一部の情報を除いてほとんどの情報が簡単に手に入ってしまう。それはユーザーとして喜ばしいことであるが、生業としている立場からすると、何とかならないものかという複雑な気持ちが起こるのが正直なところだ。

asahi.comに呉智英氏の興味深い記事があった。氏も出版は割りに合わないという認識のようだ。

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