2004年4月25日日曜日

ネットとアイデンティティ

ネット・リテラシーと民主主義と
江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance

上記の江島氏の文章は示唆に富んでいて面白い。

氏の論点からは少し外れるのかもしれないが、例えば次のような表現は、日本人の性質を良く現していると思える。

宗教やイデオロギーにとらわれない個人として独立した価値観を持ち、自らの自由意志に基づき行動している人々

それが故に、深いところで繋がり合うための基礎が見えないといったくだりに、うんうんと頷きながら同意してしまう。

このインターネットを生業としている僕にとって、自分の中の矛盾(ネットの可能性を信じながらもどこか否定的になっている)を、こんがらがった糸を解くように決して否定すべきものではないものとして諭してくれる。(強引かもしれないが)

ネットリテラシー、それはPCリテラシーといった技術的な問題を前提としつつも、人間性という本質に関わるものなのだろう。インターネットの世界では、他言語を一つでも知っていれば極簡単に国境を超えてコミュニケーションを図れてしまう。
江島氏が言及しているように、そういった場面において必要となってくるのは、その人が持ちうる理想や信念なのだ。

理想や信念。僕の場合それは宗教に結び付くことはないが、確かに心の中に存在している。
現実を見つめながら、インターネットの可能性を模索してみたい。

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