2004年2月7日土曜日

Norah Jones - feels like home

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Feels Like Home

最初に聴いた印象では地味さが残った。多分前作の「Don't Know Why」のようなキャッチーな曲が無かったためだろう。
全体的に抑えたトーン、リラックスした雰囲気が漂っている。

そして、くり返し聴いている今はするめ状態である。毎日聴かないと気が済まない。(笑)
ノラの歌唱力、表現力はライブをこなしてきたことで格段に良くなったと感じる。前作では、ブルージーな曲の歌い回しに、どうもかわい子ちゃんが頑張っているという印象しか持てなかったが、最新作にはそんな印象を持たない。
それにしても、彼女の歌声とピアノの、全体を通したこの柔らかなトーンはどうだろう?
グラミー賞を総嘗めにして周りが騒がしくなったと同時に、環境面では豊かになった筈だ。音楽に没頭できる余裕がそうさせたのだろうか?

ノラのDVD「Live in New Orleans」を観てザ・バンドのファンだという事は分っていたが、今作の音作りや曲作りにそれを再確認できた。
アレサ・フランクリンやボニー・レイットという、ソウルやブルースロックを体現してきた先人を尊敬している辺りに、アメリカ音楽の良心を垣間見る事ができる。彼女の音楽はジャズの枠に納まるものではないということだ。

デューク・エリントンの「Melancholia」に歌詞を付けた「Don't Miss You At All」にセンスの良さと、新たな可能性も見えた。

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