神楽坂でカジュアルフレンチを食した。
初めて食べた料理で、そば粉のクレープ「ガレット」。
芳ばしさと、具材(ベーコン、卵、アンチョビなど)が織り成す絶妙の
味わいがマッチして、とても食欲をそそられた。
りんごのお酒シードルも飲みやすく、ガレットに非常によくマッチしていた。
店は神楽坂の奥まった場所にあって、落ち着いた雰囲気(だけどにぎやか)も良かった。
店主なのか、フランス人と思われるおじいさんの存在も、店の雰囲気にひと味添えている。
ル ブルターニュ
2005年6月26日日曜日
2005年6月12日日曜日
COLDPLAY - X&Y

ポストU2という表現は避けたいのだけど、このアルバムはU2のヨシュアトゥリーにも
匹敵するアルバムのような気がしてきた。
前作の In My Place や Clocks のような曲はなくとも、アルバムとしての完成度が素晴らしい。
聴き終わった後に、心地よい充実感に満たされる。
X&Yと題されたこのアルバムはマイナー調の前半が展開された後、ファーストシングルの
Speed Of Sound を境としてメジャー調の後半へと展開される。
その流れの中に無駄な曲は一曲もなく、それぞれの曲が緻密な音で構成されていて、
恐ろしいほどのテンションで響いてくる。確かにクリスの歌唱法はボノに似ている部分もある。
また、曲によってはエッジのギターさえ入ればU2の曲と言っても通じてしまうかもしれない。
しかしそんな考えさえ吹き飛ばすパワーがこのアルバムにはあると確信した。
2005年6月10日金曜日
芸術は爆発だ!

テレビに出ていたイメージに影響され、正直言って岡本太郎は
前衛芸術にハマった理解しがたい人だと思っていた。恥ずかしい!
少しでも芸術に興味を持ち、志そうと思ったことがある人ならば、
ここで語られることには大きく頷けるのではないだろうか?
もちろん、岡本太郎という人だから、多少強引な論述もあるが、
そこを頭に入れて読めば、芸術を難しく考えている人は
目から鱗が落ちるに違いない。
誰もが彼のように自由な心を持てるのであれば、
日本はもっと面白い国になるだろうな。
ただ、さらっと書かれているので勘違いされてしまうかもしれない点がある。
結局芸術を追求するには、自分自信と真摯に向き合い苦しみ抜くことが必要なのだ。
お気楽、お手軽に手に入るものはニセモノだということ。
岡本太郎は作品から生の根源的な「力」を感じ取る。
サグラダ・ファミリアを設計したガウディやバウハウスで活躍したクレーも、
植物を含めた生物の根源的な生命力を感じ取りそれを表現した。
この本は50年も前に出版されたものだけど、今の時代にこそふさわしい!
2005年6月5日日曜日
just a kiss

邦題は「やさしくキスをして」ということで、とても甘いイメージを持たれてしまうかもしれないけど、そこは厳しい現実を優しい眼差しで描くケン・ローチ、観るものに生々しい現実を伝え、強い印象を残す。
カソリックの高校で音楽教師をするロシーンとパキスタン移民でイスラム教の慣習に縛られるカシム。宗教の壁という厳しい現実に阻まれる恋。心が痛むほど二人の気持ちが強く伝わってくる。原題はスコットランドの有名な詩にちなんでおり、劇中、ロシーンの弾くピアノで生徒が切ない詩を歌うシーンが効果的に挿入される。また宗教の壁と共に存在する差別問題についても、さり気なくビリー・ホリデイの「奇妙な果実」を挿入することで印象的な効果を残した。
これまで、イギリス労働者階級の厳しい現実を
ただただ見つめてきたケン・ローチ。
作品の終わりにいつも重いものを突き付けられた。
ここにきて作風を変えようとしているのだろうか。
実際ローチの作品としては、とてもハッピーな終幕だった。
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