観終わった後では素晴らしい余韻が残ったものの、
前半部分のドキュメンタリータッチな描写には気持ち悪さが残った。
手法の問題かもしれないが、中途半端な感は否めない。
これがカンヌで賞を取った作品であると知らなければ、途中で観るのを止めたかもしれない。
奈良の山間の自然や茶畑でのかくれんぼ、ラストの静謐な森の中。一つ一つのシーンは美しい。
監督がインタビューで語っていた、人と人の繋がりにとって大切なものは感情であるということも、
最後まで観れば伝わってくる。森に入り込んでからの展開は、芸術として圧巻だと思った。
それだけに、前半部分の中途半端さが残念だった。
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