東京都写真美術館で細江英公の写真を観てきた。
男女の裸体や土方巽の舞踏から受ける印象は生の力強さ。
人体の美しさを捉えながら、生命の力強さを表現している。
体の曲線が何故か生命力そのものを表しているような気がした。
三島由紀夫を撮影した「薔薇刑」は、彼の文学性を排除して単なる被写体として
写しているのが面白い。彼の眼力には迫力を感じる。
時代は逆になるが、いつか見たカート・コバーンの目に似ていると思った。
写真絵本というものがあって初めて読んだが、どことなく幻想的な写真が童話にマッチしていた。
今の時代においては特に目新しいことでもないが。
一見するとアバンギャルドな面が目立つが、この作家は自由な人だと感じた。
それに一貫した優しい心も感じられる。
「写真の歴史は160年ぐらいだからまだまだ若い」と語っていることからも、
今後も面白い作品を残してくれそうだ。
美術館の外壁にある写真
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