2年前と同じ場所でブラッド・メルドーのソロ演奏を聴いた。
彼の演奏には、初めて触れたときから、いつもクリエイティヴィティを刺激されてきた。
今回もまたその盲目的なまでの集中力に圧倒されると同時に、
惜し気もなく発揮されるこの2年間に培った創造性が、僕の右脳を激しく揺らした。
心を掻き乱さないギリギリの線で、繊細なまでに鳴り響く右手のアルペジオ。
その絶え間ない動きとは対称的な左手が導き出すメロディ。
それはブラッド・メルドーの代名詞ともなりつつあるスタイルだ。
ビル・エヴァンズやキース・ジャレットなど過去の巨人と比較されようとも、
彼は既に過去のピアニストを超えて、現在この瞬間に鳴り響く
ピアニストととして最高の形を創り上げているのだと確信した。
次にどんな音楽を聴かせてくれるのか、非常に楽しみだ。
2005年2月24日木曜日
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