2005年1月29日土曜日

津軽三味線!! - 木乃下真市

先日、あるルートからチケットが手に舞込んできたので、津軽三味線のライブに行ってきた。
ライブというとちょっと違和感があるけど、青山円形劇場というお洒落なスポットでの演奏なのだから、ライブなんだろうなやっぱり。

木乃下真市さんの演奏はテレビでも拝見したことがあったけど、ハッキリ言って生の迫力に圧倒された。本人もそう言っていたが、三味線は打楽器と言えるぐらいパーカッシブで熱い。
ツガル・フュージョンと称したドラム、ベース、キーボードとのセッションでは、単純にギターの役割的な演奏だったのだが、独特の音とパーカッシブな響きが単に楽器を置き換えただけではない、オリジナリティを醸し出していた。

キーボード奏者の顔にどうも見覚えがあるなあと、しばらく考えていたのだけど、谷川俊太郎さんの息子の谷川賢作さんだった。学生の頃にNHK衛生放送でやっていた「世界我が心の旅」で、俊太郎さんの詩に演奏を付けているのを拝見し、2年前ぐらいにも渋谷のHMVでのインストアライブを拝見したり(糸井重里さんもいた)、何かと縁があるようだ。個人的に。

ライブに話を戻すと、篠笛と和太鼓との和競演(外人にうけそう)やヴァイオリンとチェロとの競演が組み込まれていたし、当然三味線のソロ(津軽じょんがら節などの伝統曲)も披露され、木乃下さんの集大成的な内容だったのだと思う。あれだけ激しくバチを操って、3時間弱ほど演奏するのだから、その集中力には目を見張るものがある。エレキ三味線というのだろうか、基本的にアンプを通していたが、低音が少し振れてしまっていたのが残念だった。ソロはアンプを通さずに生音を聴かせてくれ、寧ろその音にガツンとやられてしまった。

この木乃下さんは、津軽三味線全国大会で優勝するなど、きちんとしたベースを築いた上でいろいろなジャンルの音楽との融合を図っている。そこが観客の耳を捉える理由だと思う。今後も注目していきたい。

2005年1月23日日曜日

Sting at Budokan 2005

10年振りにスティングのコンサートに行ってきた。
武道館に足を運ぶのも10年振り。

10年前はアリーナの前から10列目という好ポジションだったけど、
今回は2階席でしかも18列目という高ポジション(笑)
ステージは下の写真のような感じにしか見えなかった。。
ステージより日の丸がでかいように見えてしまうのは気のせいだろうか。

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ショウ自体は非常に良質で、音響が予想より良かったので
シートに腰を掛けたままそれなりに楽しめた。
お決まりの曲が期待通りに演奏されて、安心して聴けるコンサート。
それ故にもう少し規模の小さな会場で、スティングが自分の趣味に
走った演奏を聴いてみたくなった。

2005年1月6日木曜日

Belleville rendez-vous

フランスのアニメーション映画「ベルヴィル・ランデブー」を観た。

登場人物は極端にデフォルメされているけど、それは性格や感情を表すためで、作中、台詞がほとんどないのにストーリーが自然と頭に入ってきた。
おばあちゃんの眼鏡を上げる癖等、目立たないちょっとした仕草まで表現されているところに遊び心が感じられたし、登場人物のナンセンスな行動なども面白かった。
まるでジャンゴ・ラインハルトが弾いているかのようなギターのテーマ曲は、
なんだか心が浮き浮きしてくるような楽しい曲だ。

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ノスタルジックな雰囲気の中にも、ツール・ド・フランスのレースシーンや海を渡るシーンには3Dエフェクトが効果的に使用され、ダイナミックな演出が冴えていた。
余談だけど、背が極端に高い船に何故か心を奪われた。(笑)

新年早々、創造性豊かな作品に出会えた。

2004年12月25日土曜日

イブは隠れ家で

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イブの夜、会社を出たら下界はすごいことになっていた。(笑)
デートスポットに会社があるのがいけないんだろうな。

久々に行きつけのベルギービールバーに行くと、客もなくひっそりとしていて
ほっと胸を撫で下ろすことができた。二人で過ごすのはこういう場所でなくては。
今回飲んだ「レフ・ヴィエイユ・キュヴェ」(写真左から二番目)は、
奇麗なルビー色と華やかな香りがしてまるでカクテルのような味わいで気に入った。
それから「モワネット・ブロンド」(写真左端)は、コクといい香りといい、
これまで飲んだ中でも一番のお気に入りになった。これは旨い!


この店は、それぞれのビール専用のグラスでサーブしてくれるのだけど、
行くたびに押してくれるスタンプがたまると、グラスを貰えてしまうのだ。


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店を出る前に大声で叫ぶ人たちが入ってきて騒がしくなったのだけど、
ビールを味わうつもりのない人には不向きな店だと言っておこう。

2004年12月19日日曜日

Unos! dos! tres! catorce!

U2のニューアルバム冒頭を飾る「Vertigo」はiPodのCMでもすっかり
お馴染みになったけど、実はあのスペイン語のカウントにはある意味が
込められているらしい。

Unosにはスペイン語でaboutの意味があることから、dosは旧約聖書の2番目の
書である「出エジプト記」を指し、その中の第3章第14節を指し示しているという話だ。
確かに、Unos=1、dos=2、tres=3、catorce=14、という不自然なカウントには
その意味が込められている事を臭わせる節がある。12曲目には「Yahweh」が
出てくるのだから意図的なことだろう。前作のアルバムジャケットにも「エレミア書」
33章3節が引用されていた。U2はキリスト教を意識しつつ音楽を創っているのだ。


下に載せた本では、牧師でありながらポップミュージックに心酔している著者が、
宗教的な視点からU2の足跡を辿り、主としてボノの心情を解き明かしていく。
これを読まずしてU2ファンを名乗るなかれと言える力作だと思う。
スピリチュアルな視点から彼等の言動を振り返れば、これまで奇異に思われた事も
パズルを組み合わせるように理解できるはず。
彼等の一貫した熱い心は、変わらぬまま今に至っている。

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WALK ON The Spritual Journey of U2 ~魂の歌を求めて~


ハウルの動く城

これを観て、宮崎駿監督はある意味迷ってるのかなと感じた。
いつもながらコンセプトには期待させるものを感じるのだけど、伝えたい事がぼやけている。
製作に注力し過ぎて、焦点がぼやけてしまうのだろうか?

大人のためのアニメなのか、子供のためのアニメなのか。。
中途半端なところでうろついている印象を受けるのは僕だけだろうか?
ここ数作毎回それを感じてしまう。
それはもしかしたら、エンディングの持っていき方によっても
大分変わるような気もするけど。

とは言え、空を飛ぶときの浮遊感や、脇役のキャラ等宮崎映画ならではの
ものは味わえたかな。

2004年11月28日日曜日

身も蓋もない?

メタリカ、イラク米軍のへヴィメタ攻撃にコメント
BARKS


米軍がイラクへの総攻撃の“武器”として、メタリカ、AC/DC、ガンズ・アンド・ローゼス、レッド・ツエッペリン、ジミ・ヘンドリックスなどのへヴィメタル/ハードロックを使用しているらしいのだけど、下記のメタリカのメンバーのコメントがずれてて面白い。

(自分の音楽が使われていることに対して)「本当の理由は分かっている。この類の音楽には妥協がないんだ。まったく容赦しない……デス・メタルを12時間ぶっ通しで聞いたら、俺だって頭がおかしくなる。相手の知りたい情報を何でも教えてしまうだろう」

妥協がないのは良いのだけど、頭がおかしくなる音楽ってどうなのだろう?身も蓋もないではないか!(笑)

戦争の武器として自分の音楽が使われていることに反感はないのだろうか?
それに僕は、ツェッペリンやジミヘンの音楽で頭がおかしくなることはないと思うのだけど。

音楽がこんな風に使われることに、僕は反対だ。

 

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