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悪魔とプリン嬢
冒頭から一気に引き込まれてしまった。おとぎ話的なタイトルとは裏腹に、これは人間の本性を抉った挑発的な作品だ。
プリン嬢は悪魔からの挑戦を受けてしまうのだが、この作品を読んだ誰しもがプリン嬢の立場に自分の身を置いて、そこに善と悪の区別に迷う心が沸き起こるのではないだろうか?
善悪という人間だけが意識する概念について、柔らかくしかし鋭く言及し、同時に人間の心の弱さを露呈させている。
いつもながらパウロ・コエーリョには人生を考えさせられてしまう。
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