2006年9月18日月曜日

溢れるクリエイティビティ ブラッド・メルドー・トリオ

ブラッド・メルドー・トリオ 東京オペラシティ コンサートホール 2006.9.16

ブラッド・メルドー, Piano
ラリー・グレナディア, Bass
ジェフ・バラード, Drums


ジャズという括りでは、紛れもなく現在世界最高峰の演奏だろう。
アンコール5回なんてこれまでに経験したことがない。

1曲目がOasisの"Wonderwall”で意表を突かれたが、メルドーらしいアレンジでクールだった。
選曲という意味ではSoundgardenの"Black Hole Sun”も意外。
この辺りの選曲は今回から加わったジェフ・バラードの影響もあるのだろう。
3人の呼吸はぴったりで、一瞬たりとも目を離すことができないほど心地よい緊張感が漂っていた。
3者3様に創造的でそれでいて全体のバランスを保っている。

メルドーは今の世界のジャズの文脈の中に、彼のスタイルを確実に根付かせ、
決して商業的な方向へ迎合することなく、自身のクリエイティビティを貫き通している。
最高にクールだ。


■set list

1. Wonder Wall (Oasis)
2. Buddha Realm (Brad Mehldau)
3. O, Que, Sera (Chico Buarke)
4. Fat Kid (Brad Mehldau)
5. Black Hole Sun (Soundgarden)
6. The Very Thought of You (Ray Noble)
7. She Is Leaving Home (J. Lennon/P.McCartney)

Encore

1. No Moon At All (David Mann/Redd Evans)
2. C.T.A. (Jimmy Heath)
3. Still Crazy After All These Years (Paul Simon)
4. Countdown (John Coltrane)
5. Exit Music (For a Film) (Radiohead)




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