2006年2月19日日曜日

E.YAZAWA

この時期になぜか矢沢永吉の本を手に取った。
彼のビジュアルから受ける印象だけを考えれば、僕の好きな音楽をやってそうにもないし、
そのファン層たるや、昔NKホールのアルバイトで遭遇しているので、あまり友達に
なれそうにもない連中である。

しかしこの本は非常に面白く、飯を食べる暇も睡眠時間も削って働いているというのに
ずるずると引き込まれあっという間に読破してしまった。

確かにこの本を手に取るからには理由があって、前々から矢沢永吉という人物に興味を
もっていたのは事実だ。今から20年ぐらい前小学生の頃だろうか、NHKで彼の特集を
やっていて、とにかく得体の知れない言葉のパワーとバイタリティに、鈍くさいロックスター
ではないことを子供ながら感じ取っていた。親父は「面白いなこの野郎」とか言っていたが(笑)。
それから10年ぐらいして、またNHKで特集を見た。ウェンブリースタジアムでのコンサートに
招待されたドキュメンタリーで、ロッド・スチュワートやボンジョヴィに混じって堂々と
歌った様子が放送されたが、ロックの大御所の中にアジアの無名のおっさんが混じってる
という感じで、最初は明らかにひどい扱いだった。でも、永ちゃんはあくまでも自分を見失わず
堂々とリハーサルをこなすことによって、一目を勝ち得た。感動的だった。

音楽性は別として(事実まともに音楽を聴いたことがない)、永ちゃんには人を惹きつける
魅力を感じていた。この本にはその答えがそのまんま書かれている。
とんでもないバイタリティの持ち主だ。ただのロック野郎じゃない。
自分で自分の道を切り開いていくパワーと、知能を持っていて、明らかに自分自身
「矢沢永吉」を演じきっている。糸井重里が永ちゃんの言葉をそのまま編集していると
思うのだが、話ている姿が目に浮かび、まるで自分に語りかけられているような気さえしてしまう。

もちろん彼のような生き方は誰しもができるものではない。
でもこの本には、いかした生き方のヒントがたくさん書かれている。
彼は常にきちんと考えて生きてきた。てきとうにヨロシク!なんて言ってるわけじゃない。

いかすぜ、永ちゃん!



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成りあがり




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アー・ユー・ハッピー?


 

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