2004年7月23日金曜日

U2

U2のニューアルバム盗難、ネット流出ならiTunesで即座に対抗リリースか
Hotwired Japan


どうにもこうにも、ボノが言う通りひどいことになってしまった。
ファンならばU2が意図したコンセプトで音を聴きたいものだが、意図に反して中途半端な形でリリースせざるを得ないのかもしれないとなると、複雑な気持ちだ。

しかし、これだけ大きなニュースになると盗んだ方も動きが取れないのかもしれない。

2004年7月19日月曜日

STEAMBOY

STEAMBOY

初日に六本木ヒルズで観たけど、満席とまでいかず、客層は20代が大半。

9年の制作期間をかけて作られただけあって
映像は凄かった。細部についても一切妥協はない。たくさん登場する蒸気機関のマシンはリアルで、生々しささえ感じられるし、メカ好きの男の子にはたまらないだろう。(笑)キャラは1人1人をみれば立っているんだけど、関係性に深みが感じられなかった。それは大友監督の弱点か。

ここでAKIRAを取り上げるのは、いつまでも過去に捕われているようで出来れば避けたいのだけど、1点だけAKIRAとシンクロしたのが誇大する力。AKIRAを観たことがある人ならそう感じるはず。大友監督が意図しているのは、人間の愚かな過信に対する警鐘だと思うのだが、どうだろう。かと言って、科学を否定しているわけではなく科学の力を正しい方向にもっていけば、面白いことが待っているかもしれないという、期待のようなものは感じられる。

アイデアは面白いと思ったけど、ストーリーは平凡かな。続編はストーリーに力を入れてもらいたい。

STEAMBOY BLOG

2004年7月11日日曜日

SoulKitchen

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SoulKitchen

写真中心に。

2004年7月8日木曜日

July,July

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世界のすべての七月

ティム・オブライエンの作品。「本当の戦争の話をしよう」以来久しぶりの作品だけど、この作家の作品には一貫した何かがあって僕はそれに惹き付けられるのだと再確認した。その何かは、はっきりと言葉にはできないけれど。

文章はどちらかというと無骨で、スマートな表現はないのだけど、時々美しいセンテンスが現れる。それがセンチメンタルに流され過ぎることもなく、どこか乾いた悲しみを感じさせる。そういった一見矛盾するような部分が魅力なのかもしれない。
でも、それにも増して読者を惹き付けるのは物語りを前に進めていく力強さみたいなものだと感じる。ここに登場する人物はみなどこか失われて、惑いながら生きているのだけど、それぞれが人間的な弱さを持っているが故に魅力を放っている。

感傷的ではあるけれども、大人の哀愁を描いた甘くない小説だと感じた。

2004年7月6日火曜日

Rachael Yamagata

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Happenstance

声の魅力に惹き付けられた。最近のお気に入り。
日系二世の父親とイタリアとドイツの混血の母親のもとに生まれた、唯一無二の個性。

彼女が敬愛するという往年のソングライターの影がちらつく楽曲は、僕の耳にもしっかりと届いてくる。地に足が着いた音楽だ。

ノラ・ジョーンズもそうだけど、最近、魅力的な音楽は混血から生まれてくることが多いと感じる。

アメリカ人でありながら、自分のルーツは異国にある。そんな心が表現するものが人の心に届くのは何故だろうか?そう言えばアン・サリーも日本で生まれ育った韓国人だ。

2004年7月5日月曜日

R25は吉か凶か?

pj9058lb.JPGリクルートは常々発想豊かな会社だと思っていたが、これも思わず唸りたくなるものを仕掛けてきたなと感じた。

R25はターゲットを絞ることによって広告の効果が最大限に得られると見込んで打って出た、野望的なフリーペーパーなのだ。

フリーペーパーとは思えない紙質
お得意の全編カラー
雑誌並の記事
TVCM

ここまで思いきったことをやれるのはリクルートの強みか。ただ、これがフリーペーパーの今後を担うかと言ったら疑問を感じる。これだけ大胆な展開を仕掛けられるのは資金力と知名度のあるリクルートだからこそではないのか?フリーペーパーのフリーペーパーたる所以は、勝手な思い込みかもしれないけれど、手作り的な匂いの感じられるところに魅力があり、良いものを売ろう作ろうという人達の気持ちがそこにあるものではないのだろうか。もちろんR25が悪いものという訳ではないが。

駆逐されると言ったら言い過ぎかもしれないが、リクルートのやり方にはいつも複雑な気持ちを抱かざるを得ない。手法が面白いと感じている自分の心と矛盾する話だ。

何はともあれ、手にとって読むことは間違いなさそうだ。

21g

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21グラム

久々に心にずしりとくる映画だった。
プロモーションではポップに扱われている21gだけど、映画を見終わればそれは重い21gだと気づく。

登場人物はそれぞれに苦しみを背負っていて、自分の日常に照らし合わせて感情移入するのは難しいかもしれない。それでも、それぞれが抱える心の闇には惹き付けられずにはいられない。身近な死や自分の死を境に、「それでも人生は続いていくのか、続かないのか」それが各々の人生観となっていて、人間の尊厳や生き方がテーマと感じられた。

はじめは時間が交錯する形で提示され、次第に絡んだ糸がほぐれていくような感じで各々の関係が見えてくる展開にぐいぐいと惹き付けられた。その手法だけに走った映画であれば凡百のものとなんら変わりなかったのであろうが、そこに人間の生き方がテーマとしてあったから素晴らしい映画になったのだと思う。

なかでもベニチオ・デル・トロの演技は今後忘れられないぐらいに素晴らしいと思った。苦悩と悲しみのあんな目をできる俳優は見た事がない。。

一見すると救いのない映画のようだが、最後には何故か希望も感じ取ることができた。それは、この映画の監督が人間の矛盾を描きながらも、力強く生きていく事が大事だと訴えているからなのかもしれない。

 

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