2008年6月22日日曜日

Viva La Vida

Harcsa Veronika - You Don't Know It's You

彼女の声には不思議と惹かれる。
それは恐らく、成熟した響きと若さ故の青さ(悪い意味ではなく)が
絶妙にブレンドされているからだろう。
今回は全曲オリジナルということだが、そのセンスにも驚かされた。
今後が計り知れないアーティストだと思う。

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Elvis Costello & The Imposters - Momofuku

初期の頃を彷彿させる音だ。
まさか今になってこんな音のアルバムを作ってくるとは思いも寄らず、
一曲目からグイグイ惹き込まれた。
コステロ自身、インスタントラーメンを作った安藤百福にかけて、
「やることと言ったら、お湯をかけることくらいだった」
と言っているようだが、ライブ感のあるアルバムだ。

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G.Love & Special Sauce - Superhero Brother

いつもどんな音が出てくるか分かっているし、
予想通りの音で満足できる、そんなアーティストだ。
今回も基本は変わらないけど、いつもより音楽のミックス度が高い。

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Glenn Gould - Brahms 10 Intermezzi For Piano

今までこのアルバムを聴いてこなかったことを後悔した。
でも、このアルバムに出会えたことに感謝する。
一度聴いただけで、グールドの作品の中で一番好きになった。
ブラームス晩年の感性とグールドの若い感性が奇跡的に融合された名作だと思う。

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Coldplay - Viva la Vida

本作ではブライアン・イーノをプロデューサーに迎えて、益々U2色が出ている。
といって、U2の焼き直しというつもりはなく、彼らのスタンスに合った手法が
U2のそれと似ているだけだ。
これまで、どれだけの似非U2が出てきてがっかりさせられたことか。
しかし彼らは根本的に違う。U2の真似をしようとしているわけではなく、
音楽のエッセンスが似ているだけなのだ。
しかも、一回り以上世代が異なることが良い作用をもたらしていて、
もはや新しい音楽を期待する上では、U2への期待度を超えている。

クリスはこれまでの大きな要素だったピアノの音をできるだけ抑え、ギター主体にしたと
語っているが、僕はリズムに主体をおいたアルバムと感じた。
全編を通して生命の躍動が伝わってくる。

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2008年6月6日金曜日

Yael Naim & Asha at LAFORET SOUND MUSEUM

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贅沢なライブだった。

原始の衝動をアコースティックな響きに乗せるAsha。
彼女はこれからどんどん伸びていく存在だと感じた。

様々な音楽の要素を取り込み、自分色に染めてしまうYael。
リズムを主体に意外な音楽性の幅広さを披露してくれた。

そんな二人のライブを一度に観られる機会はそうそうない。
コミュニケーションは英語だけど、歌詞や音楽には
それぞれのルーツが色濃く現れる。
ふと学生時代のライブハウスでの経験を思い起こし、
それは今の時代ならではのものだと思った。

音楽は感じるものだと、自らの音楽を通して訴えかけてくるようだった。
まわりの人たちはみな自然に笑みがこぼれていた。

久しぶりに幸せな気持ちで会場を後にできた。

 

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