2008年5月19日月曜日

Keith Jarrett Solo 2008 at Bunkamura Orchard Hall

キース・ジャレットのソロコンサートは初めてだったが、

終了後の満足感は、2回ほど聴いたブラッド・メルドーのソロコンサートを上回った。

簡単に言ってしまえば、成熟度に一日の長があるということだろうか。


出だし、今ひとつ乗り切れない演奏に、観客の緊張も高まり、

本人も少しいらだっていた様子が伺えた。

それでも約1時間ほどの第一部の演奏が終了する頃には、すっかり演奏に惹き込まれた。

あとはキースの音世界(もちろん、うめき声も含め)が繰り広げられ、

2時間半の演奏があっという間に感じられた。


所謂手くせはあるのだけど、未だインプロビゼーションにおいて、

あれだけの独創性を発揮できることに驚嘆してしまう。

しかも、ミスタッチはほとんどないのだから。


咳を拾ってなければ、ぜひCD化して欲しいコンサートだった。

2008年に入ってから買ったCD クラシック編

Janine Jansen - Bach: Inventions & Partita

このCDは休日に他のことを全て忘れて聴くに限る。
今はいろんなバッハが聴けるから幸せだ。

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Hélène Grimaud - credo

エレーヌ・グリモーは一筋縄ではいかない。
精神的な病を乗り越え、狼を育て癒されて。
説明できないが、そんな演奏を感じられる。
不思議に惹き付けられる魅力があるのだ。

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Hélène Grimaud - Reflection

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2008年に入ってから買ったCD ジャズ編

Sofia Pettersson - That's Amore

個性的な声と雰囲気がいい。
透明感のある歌声に引き込まれる。

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Sofia Pettersson - In Another World

路線変更か。今ひとつしっくりこない。
過去2枚の方が好きだ。

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Fleurine - San Francisco

ブラッド・メルドーの奥さん。
今回はボサノバに取り組んでいる。
もちろん、メルドーがピアノを弾いている。
安心して聴ける音。

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Brad Mehldau Trio - Live

2006年に行ったツアーの音源。
東京で演奏した曲目とほぼ同じで、いつものようにロックの曲も取り上げている。
まさに現代最高のジャズトリオ。

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2008年に入ってから買ったCD 女性ボーカル編

Shryl Crow - Detours

いろいろあって、シンプルになった。
個人的には前作の方が好きかな。

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ADELE - 19

こういったシンガーソングライターは、何故か女性ばかりが目立っている。
彼女も才能がほとばしっている。

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Rosie Brown - Clocks And Clouds

音楽センスの幅広さを感じさせてくれる。
個人的にはポスト、ベス・オートンという位置づけ。

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Alicia Keys - As I Am

直球勝負。
エリカ・バドゥも最初はこんな音だった。

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Erykah Badu - Badu

未発表曲集。
かっこいい。声がいい。

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Erykah Badu - New Amerykah, Pt. 1: 4th World War

音自体はかっこいいとは思うけど、エリカは本当にこれがやりたいのだろうか。
彼女の声が活かされない楽曲では意味がない。
もっと歌を大事にして欲しい。

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Melody Gardot - Worrisome Heart

なんとなく声がノラ・ジョーンズに似ている。
曲にはっとさせる何かがある。
今後の成熟に期待。

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Yael Naim - Yael Naim

AppleのCMでやられた。
しかし、一発屋で終わらない確固とした音楽センスを感じられる。

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Asha - Asha

トレーシー・チャップマンを初めて聴いたときの感覚を思い出した。
ギターがいい。

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2008年5月18日日曜日

2008年に入ってから買ったCD ロック編

The Black Crowes - Warpaint

復活の一枚。ガタガタ言うやつは聴かなくてよろしい。
クリス・ロビンソンの声が好きだ。

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Jack Johnson - Sleep Through The Static

天気の良い初夏の休日にぴったりの音。
ジャック・ジョンソンはジャック・ジョンソンでしかない。

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Lenny Kravitz - It Is Time For A Love Revolution

レニーは器用貧乏だと思う。
何でもこなしてしまう故に、どこか味気ないものになってしまうのだ。
最初の3枚ぐらいはそれでも特有のねっとり感が、それを補っていた。
そのねっとり感が少し戻ってきたような気がする。

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Various Artists - Goin' Home A Tribute To Fats Domino

ファッツ・ドミノの曲を、比較的新しいアーティストからベテランまで、
それなりに個性をもった連中がリラックスしてカバーしている。
それだけでワクワクするようなアルバムだ。
トリビュート盤の中でも、かなり上質なアルバムだと思う。

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Don Henley - The End Of The Innocence

このアルバムは高校生の頃によく聴いていた。
何故か無生に聴きたくなり、買いなおしたのだが、
タイトル曲の美しさにホロリと来そうになった。
大人のためのロック。

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R.E.M. - Accelerate

やっと霧の中を抜けた感じ。
こんなR.E.M.を待っていた。
マイケル・スタイプの知的狂気が戻ってきたような気がする。
次のアルバムも楽しみだ。

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The Rolling Stones - Shine A Light

説明など必要なし。
最高のロックバンドの最高のライブアルバム。
スコセッシによる映画も楽しみだ。

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2008年5月12日月曜日

アンナ・ネトレプコ

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テレビのチャンネルを回していたら、たまたま「フィガロの結婚」が目に飛び込んできた。
天気が悪く外に出る気にもならなかったので、腰を据えて観てみたのだが、
何のことはない、単なるメロドラマである。
当時の風刺劇ではあるのだろうけども、この現代において内容をまともに
追ってしまうと滑稽な感じさえ受けてしまう。

しかし、ソプラノのスザンナ役、アンナの美貌にはすっかり惹きつけられてしまった。
嬉しいことに、この日はアンナ特集となっていて「椿姫」も観てしまった。

なんだかんだ言いながら最後まで観て感動してしまうのは、
オペラは人間の営みを芸術という表現形式に置き換えているもので、
作品を作り上げる出演者や演奏者の意志が感じられるからだと思う。
もちろん、モーツァルトの音楽があるからこそという面もあるが。

 

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