2004年8月29日日曜日

Dialogue in the Dark

1989年にドイツのハイネッケ博士によって考案されたDialogue in the Darkというワークショップに行ってきた。

人工的に作られた暗闇の中、森や草原、駅、バーといったステージを視覚障害者に引率されながら進んで行くという否日常的な感覚を体験できる。

僕の場合、暗闇に侵入した瞬間が特に印象的だった。一瞬にして五感が研ぎすまされ、植物の匂いが鼻をつき、水の音が耳に入ってきた。それと面白かったのが、暗闇では健常者(参加者)と引率してくれる視覚障害者の立場が逆転すること。まったくの暗闇の中で、「間を通ります」と言って進んで行くのだからびっくりだ。10人ほどの参加者はお互いの声を頼りに心もとない様子だというのに。

人によって感じるところは様々だと思うけど、このワークショップを通して視覚障害者に対する意識やコミュニケーションの大切さが見直されると思うし、僕のような少しでも芸術志向をもっている者にとっては、五感を磨いておくことの大切さを見直す機会となった。

0 コメント:

コメントを投稿

 

© 2009Soulkitchen | by TNB