2010年4月3日土曜日
Brad Mehldau Highway Rider
ブラッド・メルドーが素晴らしい音楽を創り出してくれた!
このところ傾倒していたオーケストレーションが見事に昇華したアルバムだ。
オーケストラによる力強くかつ美しいメロディーが随所に散りばめられ、
それを拾うようにメルドートリオが躍動する。そしてもちろんメルドーのソロも冴え渡り、
全体を指揮しながらインプロヴィゼーションに導いていく。
ジョシュア・レッドマンも非常に良いパフォーマンスで音楽の展開に意外なエッセンスを加えてくれている。
2枚組みのアルバム全編を通して聴くと、まるで映画を観終わったかのような感覚だ。
ジャズアルバムを聴いてこんなに興奮したのは初めてだと思う。
長調と短調が折り重なるメルドーの旋律は、このアルバムで遂に完成形に近づいたような気がする。
もはやキース・ジャレットと比較することもない。
ブラッド・メルドーという音楽がこのアルバムで形作られたのだ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 コメント:
コメントを投稿