2004年2月29日日曜日

The Unforgettable Fire -1984-

ybsrcwee.JPGThe Unforgettable Fire

U2の音が形作られたアルバム。
ブライアン・イーノとダニエル・ラノアによるプロデュースがU2を違う次元に押し上げた。

U2と聞いて思い浮かべるあの音はこのアルバムから始まった。
どこか冷たく奥行きのある音。その荒涼とした音空間の中で、ボノの歌声は増々力強さを増し、神に祈るように、だけど自分に語り聞かせるように歌う。

I'm wide awake, I'm wide awake, wide awake
I'm not sleeping

マーティン・ルーサー・キング牧師に捧げた「Pride( In The Name Of Love)」「MLK」にはU2の政治的意志が感じられる。
後々映画「魂の叫び」の中で、アダムが「政治と音楽を混ぜるなという奴がいるが、冗談じゃない!」と怒りを露にする場面があるが、確かにU2は黙っちゃいない。

歌詞に目を落としてみても、格段にheavyな詞が書かれている。(「heavy」はB・B・キングがボノに対して言った言葉。)
政治的意志を力強く宣言する一方、ボノは常に問いかけ、祈る。

if the mountains should crumble
or disappear into the sea
not a tear, no not I
stay this time stay tonight
ever after is loving time

U2はこのアルバムを作り上げた事によって、音楽と心の旅に出発したのだ。

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